1950年には三菱は「財閥解体」の対象となり、東日本重工業(その後の三菱日本重工業)、中日本重工業(その後の新三菱重工業)、西日本重工業(その後の三菱造船)の3社に分割された。そのうち、東日本重工業と中日本重工業の2社が自動車事業を引き継ぐことになった。1950年の3社分割は、ふたたび合併される64年までつづき、それぞれの分割会社で自動車生産を独自に発展させていった。これまでの各工場の歴史に規定されて、「三菱日本重工業」は大型トラックーバス生産を、「新三菱重工業」はスクーター、小型3輪車、中・小型自動車の生産をおこなうかたちとなった。三菱日本重工業は、分割直後の同年に勃発した朝鮮戦争による特需景気のなかで、バス部門では他社に先がけて、はじめて大型リアエンジンバスを完成させ、改良を重ねながらシェアを拡げていった。1955年には、国際入札に成功し、チリに大量のバスを輸出している。60年代に入ると、高度成長下での都市部でのバス路線増大や観光バス需要によってバス生産が急拡大し、3重工合併前のチリ向け日型バスの船積風景(上)と初期のジープの生産風景(名古屋製作所、下)63年にはバスのシェアを21・2%まで占めるにいたっている。トラック部門でも、景気の拡大をふにさまざまな車種を生産し、シェアを拡げていった。バスのボンネットタイプが消えていったように、トラックでもキャブオーバータイプに変わっていったが、1959年生産のT380型、T390型は、日本で最初の量産大型キャブオーバートラックであった。また、小型のニトン積トラックや中型の4トン積トラックも生産し、高度成長におけるトラック需要に対応していった。3重工合併前には普通トラックを年間7300台生産し、7トン積以上のシェアでは31・2%にたっしている。新
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