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ある先生との絆

よく知っている学校の先生と生徒のつながりの一例です。次は安田教育研究所が学校・塾の先生向けに発信している「ビジョナリ」という教育情報誌に書いた文章です。3月21日、春分の日で学校は休みだったがその先生は学校に出た。1本の電話が学校にかかってくることを予感して。案の定、昼過ぎ、教員室の電話が鳴った。「先生!合格しました。これから行きます。生徒は学校が休みであることも忘れて、親の元よりも先に学校に駆けつけてきた。大学前の和菓子屋さんでたくさんの餅を買い込んで。数週間前のその国立大学の前期試験。その生徒は数学で失敗してしまった。「どうしよう」その先生に相談した日から2人のチャレンジが始まった。後期の試験日まで時間がない。先生は生徒の性格と弱点を考えて15冊の本を選んだ。生徒は猛スピードで読み、死に物狂いで小論文を書き、先生はそれを添削し続けた。そうして勝ち取った合格だった。学校説明会のとき、先生はその生徒のことを「同士と言った。戦いに挑んだ壮絶な日々が、無意識のうちに「同士」という言葉を使わせたのでしょう。このような先生との出会いこそ、中学・高校生活での最高の財産ではないでしょうか。ハード面や数字など客観的な条件に優れている学校を探すばかりでなく、学校選びなのですからもっと先生というものに目を向けてもいいのではないかと思います。多感な中学・高校時代、これから大人になっていく過程で、どのような人生観、価値観、教養、刺激に接するかはとても大切なことです。そしてそれらは何より先生から受ける部分が大きいのです。