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亡き母に贈ったブーケプルズ

披露宴のあとに、親しい友人を招いて開かれた1.5次会での出来事です。新婦のお母さまはすでに他界されており、「ひとり娘の友人に、是非あいさつがしたい」と、お父さまはひとり残ってそのパーティーに参加されていました。パーティーも佳境を迎えたころ、ブーケプルズがおこなわれることになりました。30本のリボンをつけた大勢でのプルズでしたが、1本だけ余ってしまいました。そこで友人が声をかけ、お父さまもブーケプルズに参加することになりました。みんなで一斉にリボンを引いたそのときに、信じられないことが起こりました。なんとお父さまがブーケを引き当ててしまったのです。娘からブーケを差し出されたお父さまは、嬉しそうに微笑みながら「このブーケはお母さんに持っていってあげるよ」。そして花嫁も「そうだね。そうしてね」とうなずいて、お父さまにブーケを渡されたのです。まるでお母さまが家で待っているような、あまりにも自然なおふたりの会話に参加者は涙が止まりませんでした。娘のブーケに結ばれた、たった1本を引き当てるなんて、なにか見えない力が働いたと思えてなりません。ご家族の温かい愛情が伝わるとともに強い絆が感じられた、忘れられないワンシーンです。