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「覚えておいてね」と自分にお願いする

「もう少しで思い出せそうなんだけど……。うーん。やっぱり思い出せない」ということがあります。この場合の原因として考えられるのが、そもそものインプットが弱かったということです。「覚えよう」という意識があまり働いていなかったのです。強くインプットするためには、その「対象」にしっかりと注目する必要があります。注意を向けることで、まわりから区別され記憶にきちんと残るのです。「対象」に対する注意力を高めるにはどうしたらいいでしょうか。それは「自分に指示を出す」ことです。人から指示を出されたら、たいていの場合、そこに注意が向きますよね。それを自分で自分に行なってしまおうというわけです。たとえば、打ち合わせ等で通された部屋に花が飾ってあったとすれば、「あの花を見るぞ」と自分に指示を出します。そして、「いつ、どこで、誰が、何を、何のために、どうやって」という質問を自分自身に投げかけていきましょう。「バラは何本あるのだろう」「何種類の色を使っているのだろう」「あのやたらと派手な花は何という名前だろう」という具合です。こうして「質問」を用いて、自らの注意をコントロールし、対象へと集中させていきます。すると、確実に注意力が増し、確実に記憶に残っていきます。なお、観察するときは、色を感じたほうがいいと思います。「ここに黄色があって、赤があって、下のほうは緑になっている」と意識するのです。色を感じるだけで全然インプットがちがってきます。そのほかにも音、匂い、昧、手触り、距離感、印象など、五感や感情のすべてを鋭敏にして、情報を感じ取っていくと、記憶力を一層高めることができます。